
私達は「5-11歳小児への新型コロナウイルスワクチンに関する医師の経時的意識調査」という調査研究を行います。研究開始時と3か月後、6か月後の合計3回のアンケート調査をオンラインにて行います。
5-11歳の小児を対象とした新型コロナウイルスワクチンが2022年3月に開始され、ファイザー社のBNT162b2が成人量の1/3の量で投与されることとなりました。2022年1月にNew England journal of medicineにてE.B.Walterらが報告した研究ではワクチン有効率が90.7%でした(1)。しかしながらこの研究が行われた時期はオミクロン株の流行前であり、オミクロン株に対しての感染予防効果は証明されていません。
(1)Evaluation of the BNT162b2 Cocid-19 Vaccine in Children 5 to 11 Years of Age : N Engl J Med 2022; 386:35-46
また、2022年2月10日に厚生労働省から発表された新型コロナウイルス感染症等管理・把握システム(HER-SYS)のデータによると5-11歳の新型コロナウイルス感染では肺炎以上の重症者割合は0.08%と重症化リスクは低く、ワクチンを接種することによる重症予防効果に関しては医師間でも議論が分かれています。
流行株の変化や感染状況が刻々と変化する状況下で、新型コロナウイルスワクチンに対して医師がどのような意識を持っているのかを経時的に調査することは、ワクチン接種の利点や問題点のみならず、社会情勢におけるワクチンの位置づけや医療政策の問題点が抽出されると思われます。
さらに、今後新たなウイルスが発生し蔓延した際に開発され得る新たなワクチンに対しての重要な参考資料になると考えます。
つまり、新型コロナウイルス感染に関しての経時的な意識評価を行うことで、5-11歳への新型コロナウイルスワクチン接種の評価や社会的位置づけの考察が可能となり、将来の新たな感染症が生じた際の指標となり得る事を目的として本研究を実施します。
この研究についての説明をお読みいただき、研究の内容を十分にご理解いただいた上で、あなたの自由意思でこの研究に参加していただけるかどうか、お決めください。
【倫理審査について】
このアンケート調査研究は東京女子医科大学倫理審査委員会で審査され、承認を受けて行われます。
研究期間は以下のとおりです。
倫理審査委員会承認後 ~ 2023年8月31日まで
【アンケートへのご協力について】
アンケート調査へのご協力は自由意思です。アンケート調査に協力いただけない場合でも、あなたが不利益な対応を受けることは決してありません。
アンケート回収後は、名前など個人を特定するような情報がもれないよう個人情報保護に関する法令等を遵守します。
【資料の保管、廃棄方法について】
回収したアンケートや研究に付随する資料は、研究終了後は10年間もしくは当該研究の結果の最終の公表について報告された日から10年を経過した日のいずれか遅い日までの期間、研究責任者が責任を持って適切な管理を行います。情報を廃棄する場合は,個人を識別できない状態で適切に廃棄いたします。
【個人情報の取扱について】
回収したアンケートは、研究責任者と研究分担者が研究目的のみに利用し、その他の機関へ提供する事はありません。
研究の成果は、学会や科学専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人を特定するような情報が公表されることはなく、個人情報は守られます。
【研究担当者と連絡先(相談窓口)】
この研究について、何か聞きたいことやわからないこと、心配なことがありましたら、以下の研究担当者におたずねください。
【研究担当者】
◎大谷 智子 東京女子医科大学附属足立医療センター 小児科 准教授
東 範彦 東京女子医科大学附属足立医療センター 小児科 助教
老谷 嘉樹 東京女子医科大学附属足立医療センター 小児科 助教
小谷 碧 東京女子医科大学附属足立医療センター 小児科 助教
(◎ 研究責任者)
【連絡先】
東京女子医科大学附属足立医療センター 小児科
住 所: 東京都足立区江北4丁目33-1
電 話: 03-3857-0112 (内線 24813) *小児科医局