新専門医制度下での研修プログラム
令和5年度(2023年度)に実施される小児科専門研修プログラム
当科は、小児科学会より基幹施設としての専門研修プログラムが認定されています。
以下に新プログラムの要旨を掲載します。
専攻医定員
7名
1次募集
2022年9月
*研修医は同時に1つのプログラムにしか応募出来ません
採用試験
2022年10月
採用決定と通知
2022年11月頃
公表されている専門研修プログラムは学会による一次審査を通過したものであり、機構による二次審査の結果、修正・変更がありうることをご承知おきください。
申請書は、東京女子医科大学附属足立医療センター小児科研修プログラムwebsite( http://www.twmu.ac.jp/DNH/)よりダウンロードするか、電話あるいはe-mailで問い合わせてください。
(TEL 03-3857-0111、内線31172/ kyojuhisyopedeast.ao@twmu.ac.jp)

年間スケジュール
<東京女子医科大学附属足立医療センター小児科専門研修プログラムの年間スケジュール>
月 | 1年次 | 2年次 | 3年次 | 修了者 | |
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4 | 〇 | 研修開始ガイダンス(研修医および指導医に各種資料を配布) | |||
〇 | 〇 | 研修手帳を研修管理委員会に提出し、チェックを受ける | |||
〇 | 研修手帳・症例レポート等を研修管理委員会に提出し判定を受ける | ||||
<研修管理委員会>
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<日本小児科学会学術集会> | |||||
5 | 〇 | 専門医認定審査書類を準備する | |||
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | <小児科専門研修プログラム合同勉強会・歓迎会・修了式> | |
〇 | 専門医認定審査書類を専門医機構へ提出 | ||||
<日本小児科学会東京地方会><倫理委員会の講習会受講> | |||||
8 | 〇 | 〇 | 〇 | <小児科専門研修プログラム合同勉強会> | |
<小児科専門医取得のためのインテンシブコース> | |||||
9 | 〇 | 小児科専門医試験 | |||
〇 | 〇 | 〇 | 臨床能力評価(Mini-CEX)を1回受ける | ||
〇 | 〇 | 〇 | 研修手帳の記載、指導医とのふりかえり | ||
専門医更新、指導医認定・更新書類の提出 <PALS講習会> |
|||||
10 |
<研修管理委員会>
|
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11 | <医療統計学講座> | ||||
12 | 〇 | 〇 | 〇 | <小児科専門研修プログラム合同勉強会・納会> | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | <日本小児科学会東京地方会> | |
3 | 〇 | 〇 | 〇 | 臨床能力評価(Mini-CEX)を1回受ける | |
〇 | 〇 | 〇 | 360度評価を1回受ける | ||
〇 | 〇 | 〇 | 研修手帳の記載、指導医とのふりかえり、研修プログラム評価 | ||
専門医更新、指導医認定・更新書類の提出 |
週間スケジュール
<東京女子医科大学附属足立医療センター小児科専門研修プログラムの週間スケジュール>
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
8:30- 9:00 |
受持患者情報の把握、患者の採血、等 | |||||
9:00- 12:00 |
病棟 | 一般外来 | 病棟 | 病棟 | 病棟 | 病棟 |
部長回診 | ||||||
12:00- 13:00 |
グループカンファレンス(症例検討) | 回診後カンファレンス | 週末日当直(2/月) | |||
13:00- 17:00 |
病棟 | 病棟 | 外来 | 病棟 | ||
学生・初期研修医の指導 | 学生・初期研修医の指導 | X線カンファ(1/月) | 乳児健診、予防注射 | 学生・初期研修医の指導 | ||
総合カンファレンス 英文輪読会・抄読会・症例検討研究報告会 | ||||||
専門外来 | 専門外来 | |||||
CPC(1/月) | ||||||
17:00- 17:30 |
患者申し送り | |||||
17:30- 19:30 |
心理発達カンファレンス(1/月) | 研修医発表会・合同勉強会(2/年) 振り返り(1/月) | 地域連携勉強会(5/年) | |||
17:00- | 当直(1/週) |
朝回診(毎日)
毎朝、患者申し送りを行い、回診を行って指導医からフィードバックを受け、指摘された課題にについて学習を進める
部長回診(毎週1回木)
受持患者について回診にて指導医陣に報告してフィードバックを受ける。受持以外の症例についても見識を深める。
グループカンファレンス・症例検討会(毎週水)
診断・治療困難例、臨床研究症例などについて専攻医が報告し、指導医からのフィードバック、質疑などを行う。
総合カンファレンス・抄読会・研究報告会(毎週)
懇親会では受持症例等に関する論文概要を口頭説明し、意見交換を行う。研究報告会では医局で行われている研究について討論を行い、学識を深め、国際性や医師の社会的責任について学ぶ。
X線カンファレンス(月1回)
新生児科と合同で、小児放射線専門医を研修医療センターよりより招いて、単純X線写真、CT、MRIなど読影を行い、質疑などを行う。
英文輪読会(毎週カンファレンス時)
英文教科書を順番に担当し、翻訳を行い発表する。
心理発達カンファレンス(月1回)
小児科医、臨床心理士(3人)、心身症専門非常勤講師、看護師、など合同で小児の精神心理的問題を持つ症例、虐待症例などについて症例検討を行う。
地域連携勉強会(二木会)(年5回)
地域の実地医家を招き合同で、臨床トピックについての専門家のレクチャー、関連する症例報告を行い、討論を行う。
研修医発表会・合同勉強会(年2回)
当プログラムに参加するすべての専攻医が一同に会し、学会形式の発表と勉強会を行う。多施設にいる専攻医と指導医の交流を図る。
CPC
死亡・剖検例、難病・稀少症例についての病理診断を検討する。
振り返り
毎月1回、専攻医と指導医が1対1またはグループで集まり、1か月間の研修をふりかえる。研修上の問題点や悩み、研修(就業)環境、研修の進め方、キャリア形成などについてインフォーマルな雰囲気で話し合いを行う。
学生・初期研修医に対する指導
病棟や外来で医学生・初期研修医を指導する。後輩を指導することは、自分の知識を整理・確認することにつながることから、当プログラムでは、専攻医の重要な取組と位置づけている。
小児科専門研修プログラムは3年間(36か月間)と定められています。本プログラムにおける研修施設群と、年次毎の研修モデルは下表のとおりです。地域医療研修は戸田中央総合病院、新松戸中央総合病院、あるいは柏厚生総合病院で経験するようにプログラムされています。
研修基幹施設
東京女子医科大学附属足立医療センター
東京都区東北部医療圏 | |
小児科年間入院数 | 10,235 |
小児科年間外来数 | 29,132 |
小児科専門医数 | 21 |
(うち指導医数) | 20 |
研修期間 | 18~24か月 |
施設での研修内容 | 小児医としてヒトの成長と発達をみまもり援助するという心構え確立する。小児科学のすべての領域をくまなく経験し、小児科医として必須の知識と診療技能を習得する。 |
連携施設
東京女子医科大学附属足立医療センター周産期新生児診療部新生児科
東京都区東北部医療圏 | |
小児科年間入院数 | 10,038 |
小児科年間外来数 | 971 |
小児科専門医数 | 11 |
(うち指導医数) | 11 |
研修期間 | 6か月 |
施設での研修内容 | 新生児医療全般について、NICU、およびGCUで研修する。新生児の先天異常、呼吸器疾患の診断・治療についても研修する。 |
戸田中央総合病院
埼玉県南部医療圏 | |
小児科年間入院数 | 791 (実数) |
小児科年間外来数 | 22,972 |
小児科専門医数 | 6 |
(うち指導医数) | 6 |
研修期間 | 6~12か月 |
施設での研修内容 | 地方都市の基幹病院小児科として、あらゆる急性疾患への対応や慢性疾患の診断・治療に従事する。高次医療が必要な場合、後方病院へ搬送の判断を遅滞なく行う。 |
新松戸中央総合病院
千葉県東葛北部医療圏 | |
小児科年間入院数 | 127(実数) |
小児科年間外来数 | 15,127 |
小児科専門医数 | 1 |
(うち指導医数) | 1 |
研修期間 | 6~12か月 |
施設での研修内容 | 地方都市の病院小児科として、小児保健、アレルギーおよび救急医療を中心に、一般小児診療、地域総合小児医療を研修する。高次医療が必要な場合、後方病院へ搬送の判断を遅滞なく行う。 |
柏厚生総合病院
千葉県東葛北部医療圏 | |
小児科年間入院数 | 1,872 |
小児科年間外来数 | 16,732 |
小児科専門医数 | 3 |
(うち指導医数) | 3 |
研修期間 | 6~12か月 |
施設での研修内容 | 地方都市の病院小児科として、あらゆる急性疾患への対応や慢性疾患の診断・治療に従事する。高次医療が必要な場合、後方病院へ搬送の判断を遅滞なく行う。 |
4年次以降について
現在、小児科に特化したSubspecialty領域としては、小児神経専門医(日本小児神経学会)、小児循環器専門医(日本小児循環器病学会)、小児血液・がん専門医(日本小児血液がん学会)、新生児専門医(日本周産期新生児医学会)の4領域があります。
本プログラムでは、基本領域の専門医資格取得から、Subspecialty領域の専門研修へと連続的な研修が可能となるように配慮します。
Subspecialty領域の専門医資格取得の希望がある場合、3年間の専門研修プログラムの変更はできませんが、可能な範囲で専攻医が希望するsubspecialty領域の疾患を経験できるよう、当該Subspecialty領域の指導医と相談しながら研修計画を立案します。ただし、基本領域専門研修中に経験した疾患は、Subspecialty領域の専門医資格申請に使用できない場合があります。
小児科専門医研修3年終了後にSubspecialty研修として、東京女子医科大学内でのローテート選択研修ができます。具体的には、3年間の小児科専門医研修終了後、後期研修4年目~5年目の2年間のうち12か月間で、東京女子医科大学病院小児科、腎臓小児科、循環器小児科、八千代医療センター小児科、遺伝子医療センターのうち希望する科で研修を行うことができます.各科での研修期間は、3か月~12か月の中から選択します。3か月ずつ4科を回ること、12か月間1科で研修することも選択できます。
当科は様々なSubspecialty教育認定施設の資格を持っており、当科で研修を継続することにより、内分泌代謝科専門医、糖尿病専門医、感染症専門医、アレルギー専門医、小児神経専門医、小児心身医学専門医などを取得することができます。また、他の国内、海外留学も可能です。
お問合せ
見学の日程や質問に関しては、小児科秘書 中嶋までご連絡下さい。