Q&A

小児科は体力的にきつそうで、小児科医としてやっていける自信がないのですが、大丈夫でしょうか?

当然出てくる一番の疑問だと思います。小児科の疾患は昼夜を問わず発症し、特に夜間に多くみられる疾患もあります。夜間に診療を行っている救急機関が少ないことから当直時間帯で急に忙しくなることがあります。

大切な我が子の事を心配され、藁をもすがるような気持ちで救急外来にいらっしゃる親御さんも多くいらっしゃいますが、痙攣が止まらなかったり、呼吸不全に陥っていたり緊急の入院を要する患者もいます。患者本人の治療は勿論のこと、親御さんに納得し、安心して頂けるよう丁寧な説明を行うことも大切な仕事であり、夜間休日の仕事は激務となることがあります。また、入院患者についても様々な事象が発生し、対処が求められます。特に、重症の入院患者がいるとその患者の対処で一晩眠れないこともあり、決して楽だとは言えません。

 

当小児科では、大変な激務である当直をする先生に対して最大限の負担軽減のシステムを構築しています☆

 

①当直には必ず指導医がつきます。専門医を取得し、充分な知識と技能を備えるまでは一人で当直し不安な夜を過ごすことはありません。
必ず指導医と2人体制、もしく初期研修医の先生を含めた3人体制で当直します。

 

②当直明けの日は基本的には休日扱いになります。 

 

③当直明けの日には新規入院患者の受け持ちをすることは基本的にはありません。そのため、当直明けの日には安心して帰ることが出来ます。

 

④選定療養費を導入しています。緊急を要しない患者には7700円を払って頂くシステムです。もちろん、入院が必要な場合や当科でかかりつけの患者の病気が悪化した際には選定療養費は頂いていません。

 

大学病院の役割は重症患者や緊急の治療を要する患者の治療を行うことから軽症の患者については、選定療養費というシステムを導入し可能な限り重症な患者の診療に従事するようにしています。そして、当直医の消耗を可能な限り抑えています。

学生時代を含め、小児科をほとんど研修してこなかったのですが大丈夫でしょうか?

全く問題ありません。 

専門医を取得するまでの間は必ず指導医がついて診療を行います。一人で治療方針を決めたり、重要な場面で患者への病状説明を行うことはありません。

 また、最初の1年間は受け持ち患者を2-4人程度に制限しているので、個々の患者について深く勉強して理解することが出来ます。

専門医を取得するための症例数や論文作成については如何でしょうか?

後期研修の3年間に充分な症例は経験できますし、論文作成の指導もしっかりと行います。

新生児の症例については当院周産期センター新生児科を半年間研修することで症例が集まります。

豊富な症例を受け持てるため、最短での専門医取得が可能です。

専門医を取得した後のサブスペシャリティーの研修はどのように行うのでしょうか?

当科のみで専門医取得可能なのは、内分泌、糖尿病、アレルギー、感染症、神経等があります。

腎臓、循環器、神経、血液等の分野については、他施設への留学を行い専門医の取得を目指すこともできます。

医学博士の取得は可能でしょうか?

指導医のもとに臨床研究を行い、学位論文を英文で作成することで医学博士の取得は可能です。

大学院に入って基礎研究を希望される場合には他施設を紹介させて頂いて医学博士の取得を目指します

給料はどれくらいでしょうか?

大学病院から支給されるされる給料は、医療練士(後期研修医)の給料に準じます。小児科では夜間の当直手当が東京都より支給されるので、他科の医療練士(後期研修医)の給料よりも高くなります。

また、保健所での健診等での臨時収入もあり、生活には困らないよう配慮致します。

入局して半年が経てば外勤が始まるので、収入は大きく増加します。

学閥はあるのでしょうか?

ありません。

女性の先生でも他大学からいらして頂いても全く問題ありません。

小児科に進みたいけど、自分の大学では微妙だなって思う先生には最適な職場でしょう。

あまり専門性が高すぎても嫌なのですが・・。

当院の最大の特徴は大学病院でありながら、一般症例も多数経験できることです。

都北東部である荒川区・足立区に存在する大学病院であり、市中病院と同程度の一般症例から大学病院ならではの専門領域の疾患を共に経験出来るのが当院の強みです。

後期研修中に結婚や出産も考えているのですが・・

小児科学会の専門医研修規程の中には結婚や出産などで研修が十分に行え場合の措置が準備されています。当科もそれに従って研修を行っていますので、問題はありません。

研修パターンも複数あり、多様な希望に対応しています。